離れて暮らす高齢者の見守り対策として、見守りロボットを利用する人が増えています。見守りロボットはさまざまなタイプがあり、まるでペットのようにいつも一緒に過ごせるロボットから、ちょっとしたコミュニケーションが取れるタイプなどまであります。
ですが、実際に見守りロボットを使うとき、どれがいいのか迷う方もいることでしょう。そこで、今回は高齢者の見守りにおすすめの見守りロボットを紹介するとともに、比較できるよう主な機能や本体価格などを調べてまとめました。
親の状態に合わせた見守りロボットが欲しい、具体的な料金を知りたいという方はぜひ目を通してくださいね。
見守りロボットとは?一人暮らしの親の見守りにおすすめ!
見守りロボットは、離れて暮らす高齢者の生活や健康状態を見守るためのロボットです。見守りロボットといってもビジュアルや機能はさまざまで、会話ができるコミュニケーションタイプや、ロボット自身が少しずつ学習してなついてくるペットのようなタイプなどがあります。
そのほか、カメラ搭載モデルなどもあり、高齢者に異変があったときには見守る側に通報するといった機能もあります。見守りロボットは見守る側の安心を得られると同時に、見守られる側の会話の機会を増やす、異変にいち早く気づき対応するための大切な役割を担っているのです。
話し相手ならコミュニケーションロボットがおすすめ
離れて暮らす親が高齢かつ一人暮らしなら、話し相手にもなるコミュニケーションロボットがおすすめです。コミュニケーションロボットは、複数種類の会話ができるので、会話の機会が少ない高齢者にもぴったりでしょう。
また、AI搭載の有無にもよりますが、かわいらしいロボットと簡単な会話ができたり、会話ができなくともロボットの方がなついてきて思わず声をかけたり撫でたりしたくなることも特徴的です。
コミュニケーションロボットによってはカメラを搭載していて、親の状態をリアルタイムでチェックできるものもあります。どのような機能・コミュニケーションを求めるかで選択するロボットは変わってきます。
高齢者向け見守りロボットの選び方
高齢者向けの見守りロボットを選ぶ際には、求める機能や価格帯などさまざまな角度から見て選ぶことが大切です。
ここでは、高齢者向け見守りロボットの選び方を紹介するので、高齢の親にマッチするロボットを選んでくださいね。
機能面から選ぶ
はじめに注目したいのは機能面です。見守りロボットには、音声認識機能を持つモデル、AIを搭載していて一緒に過ごすうちに親について学習していき言動を分析するモデル、話し相手になるモデルなどがあります。
そのほかでは、カメラを搭載していて自宅内の様子を映像として記録・配信ができるモデルもあります。
これらの機能は親の状態に合わせて選ぶのがよく、例えば、日頃から会話の機会が少ないなら音声認識やAI搭載、部屋の中の様子までチェックしたいならカメラ付きといったように何を重視するかで判断すると良いでしょう。
料金体系から選ぶ(買い切りかレンタルか)
次に見守りロボットの料金体系もチェックしておきましょう。主に、見守りロボット本体をレンタルするか、買い取るかの2種類となります。
レンタルする場合は、レンタル料金に加えてメンテナンス費用がかかるケース、プランが2~3種類ある場合があります。
プランは機能やレンタル期間により内容が異なることがほとんどですが、レンタル期間中のトータル料金と、買い取った場合でどちらが安いかもチェックしておくことをおすすめします。
ただしネット回線必須の場合は月額料金がかかる(通信料)
見守りロボットのほとんどは、Wi-Fiを介して情報を配信します。現状でネット回線がない方は新たにネット回線を準備しなければならないので、ネット回線分の月額料金もチェックしておきましょう。
すでに自宅にネット回線がある場合は、Wi-Fi対応のルーターに切り替えるだけで良い場合もあります。
ビジュアルから選ぶ
見守りロボットは、二足歩行できるタイプや、ぬいぐるみのようなビジュアル、丸もしくは楕円などさまざまなビジュアルがあります。見守られる高齢者が興味を示す、もしくは気に入ってくれるようなものを選ぶのも1つの方法です。
高齢者向け見守りロボットおすすめ4選!
見守りロボット ユピ坊
ユピ坊は、身長20センチほどの小型の見守りロボットで、カメラ機能や動体検知機能により高齢者や子どもの見守りをしてくれます。
主に見守りモードと防犯モードがあり、見守りモードのときは人感センサーで人の動きを検知して、離れて暮らす家族のスマホやタブレットに通知します。また、ユピ坊に登録したスマホやタブレットを介して、簡単にテレビ電話も可能です。
防犯モードのときは留守中の部屋を監視して異常があるときに家族に通知してくれる仕組みです。その際は、外出先からもリアルタイムで部屋の様子を確認できます。
ユピ坊の顔はディズプレイになっていてモードにより表情が変化するのも楽しめます。
料金:
本体価格…69,300円(税込)
SIM…-
主な機能:カメラ/テレビ電話/動体検知/LEDライト/アプリ・メールへの通知
公式サイト:見守りロボット ユピ坊
見守りロボット EBO(イーボ)
EBO(イーボ)は、小型自走式の見守りロボットで、リモート操作により家中どこでも見守ることができます。会話機能付きなので声がけもでき、写真や動画の撮影もできるなど多機能なことが特徴です。
特に、声がけ機能は見守る側・見守られる側双方での会話が可能なため、一人暮らしの親とも簡単にコミュニケーションを取ることができます。
導入する際は本体の購入とスマホへの専用アプリのインストールが必要です。最大5名まで追加できるので、家族みんなで見守ることができます。また、充電が少なくなったとしてもEBOが自分で充電スタンドに戻ってくれるから面倒な手間もかかりません。
1日中、いつでも状態を確認したいときにおすすめです。
料金:
本体価格…27,500円(税込)
SIM…-
主な機能:自走/カメラ/会話/タイマー撮影/衝突回避/お休みモード/モーション検知/オートチャージ(充電)/ナイトモードカメラ
公式サイト:見守りロボット EBO(イーボ)
タピアポケット
タピアポケットは、レンタル専用の見守りロボットで、3ヵ月の短期間から年単位と親や家族のライフスタイルに合わせてプランを選べることが特徴です。
見守りカメラ機能でいつでも様子を確認できるのはもちろん、毎朝タピアが見守られる方に健康チェックの質問をしてくれます。また、会話やビデオ通話、ワンタッチコールなどの機能があり、離れて暮らす家族の様子を複数の方法で確認できるのも魅力です。
加えて、アプリを操作してメッセージを送ると、まるでタピアが声がけをしているかのように読み上げてくれます。そのほか目覚ましやお薬アラーム、天気やニュースなどもお知らせしてくれるので、さまざまな使い方ができます。
料金:
本体価格…レンタルのみ:ショート7,568円/月額、ハーフ7,128円~、ベーシック6,028円~、とくとく66,000円/年
SIM…1,881円/月額(5G)
主な機能:会話/ビデオ通話/朗読/健康チェック/通知/カメラ/交流履歴確認/ワンタッチコール/お薬アラーム
公式サイト:タピアポケット
見守り介護ロボット まもる~の
まもる~のは、睡眠中の異変を検知する睡眠見守り介護ロボットです。マットレスのしたにセンサーを置くだけで利用可能、利用者の体に機器を取り付けることや、大掛かりな工事不要で簡単に始められることが特徴です。
睡眠中の離床、呼吸・脈拍、お部屋の環境を常に見守り、異常が発生した際には専用アプリから通知で知らせてくれます。部屋の温度が高い・低いといった場合はloTを介して見守る側がスマホ1つで快適空間へと導きます。
入眠・睡眠のみならず睡眠の傾向も知ることができるので、ある程度自立した生活ができる方はもちろん、ベッドで横になる時間が長い方にも向いています。布団でも利用できる点もポイントでしょう。
料金:
本体価格…143,000円(税込)+880円(月額利用料)、サブスクプラン4,950円/月額~
SIM…-
主な機能:睡眠見守り/loTによる健康管理(睡眠・離床、呼吸・脈拍、お部屋の環境)/通知
公式サイト:見守り介護ロボット まもる~の
高齢者向けコミュニケーションロボットおすすめ4選!
BOCCO emo
BOCCO emoは、手の平サイズのファミリーロボットで、そのフォルムは雪だるまのような印象があります。主な機能は会話とメッセージの再生・送信で、BOCCO emoに話しかけると内容が専用アプリを介して、スマホに送信されます。
反対にスマホアプリからテキストのメッセージを送ると、BOCCO emoがそれを自分の言葉のように読み上げるので、離れて暮らす家族との次世代コミュニケーションとしても注目されているのです。
また、オプションで各種センサーを購入すると、帰宅・外出を把握できたり、カギを書けたかを確認できたりします。人感センサーを購入すれば、見守られる側の動きも把握できるようになります。会話機能プラスアルファがほしいときにも良いでしょう。
\初月無料/
料金:
機器レンタル&月額プラン…月額2,970円(税込)
機器購入&月額プラン…月額1,540円(税込)
SIM…-
主な機能:会話/メッセージ再生・送信
公式サイト:BOCCO emo
ロボホン
ロボホンは、ロボット型のスマホに見守り機能を付けたもので、カメラ機能はスマホのカメラとして使うことができます。二足歩行型で手足も動かせることから、歌やダンスもでき、その様子がかわいいと注目を集めるロボホンです。
会話は無料通話アプリのLINEを介してメッセージを送ると、ロボホンが読み上げてくれるので、離れて暮らす親に面倒な手間をかけずにメッセージを伝えることができます。毎日の声がけにも使いやすいでしょう。
ロボホンの会話はプログラミングによりいくつも作ることができるので、ライフスタイルに合わせた発言をさせることも可能です。また、電話がかかってきたときはロボホンで受話することも可能となっています。
料金:
本体価格…145,200円(Wi-Fiモデル)+1,078円/月(ココロプラン)
SIM…-
主な機能:会話/LINE連携/留守番/読み聞かせ/薬の時間お知らせ/歌/伝言/電話
公式サイト:ロボホン
会話AIロボット Romi(ロミィ)
会話AIロボット Romi(ロミィ)は、手のひらサイズの会話重視型のコミュニケーションロボットで、日常会話はもちろん歌やクズなどもできます。アラームや目覚まし、ニュース朗読などにも対応しているので、毎日の生活で話す機会が少ない方にぴったりです。
また、話しかけるたびに言葉を理解していき、ときにはユーモアで笑い飛ばしてくれることもあります。こうしたことから英会話などの練習にも向いているでしょう。
購入は会話AIロボット Romi指定の取扱店舗、利用の際には本体の購入と別途会費がかかります。カメラ機能はありませんが、会話を通してコミュニケーションを増やしたい方におすすめです。
料金:
本体価格…54,780円+月会費1,628円(月額)または16,280円(年額)
SIM…-
主な機能:会話/目醒し/タイマー/歌/クイズなど
公式サイト:会話AIロボット Romi(ロミィ)
LOVOT(ラボット)
LOVOT(ラボット)は、自走型のコミュニケーションロボットで、徐々に環境に慣れて学習していくことが特徴です。個々に個性があり、表情や行動、表現力も成長していきます。
導入後は少しずつ距離を縮めていき、LOVOTが慣れてくると甘えてきたり近づいてきたりしてくれるようになります。また、留守番中は自宅内を見回り不審者がいないかチェックしてくれることや、この見回り機能を活用すれば離れて暮らす親の見守りもできるでしょう。
まるで生き物のようなLOVOTは、抱っこする・撫でる・寝かせるといった対応をすることでどんどん変化していきます。一緒に暮らす人の支えとなりいつの間にか愛着が湧いてペットのように感じられると話題になっています。
料金:
本体価格…一括498,800円、スマートプラン10,998円/月、スタンダードプラン14,958円/月、プレミアムプラン21,998円/月
SIM…-
主な機能:カメラ/温度・明るさ検知/マイク/自走/モニター/見回り/留守番
公式サイト:LOVOT(ラボット)
まとめ
今回は、おすすめの高齢者の見守りロボットを紹介しました。どの見守りロボットもそれぞれ機能や目的が異なり、導入を検討している方にとってどんな機能がほしいかも整理できたのではないでしょうか。
自走するタイプか、置くだけなのかによっても利用者の受け止め方に違いが出てくるので、高齢の親がどんな性格なのかどの程度自立できているかも併せて考えると良いでしょう。
ただ、全体に見守りロボットの価格はまだまだ高い状態です。購入するかレンタルするかも重要なポイントになりますから、家計への負担も考えて選ぶことをおすすめします。
気になる高齢者見守りロボットが見つかった方は、さっそく問い合わせてみてはいかがでしょうか。